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鳶鼻 2010/02/21/00:38:34 No.60  
雪谷宗隆  E-Mail 
こんばんは。実際に鳶頬を着用されているほにゃぢ様に伺ってみたいことが。
井伊達夫『赤備え』に面頬で鼻部分の付いているものは着用すると息苦しく実戦には不向きで猿頬や燕頬が多用されたとの記述がありました。読んでいて思ったのですが鳶頬は呼吸を阻害せずに顔面中央を防御したいという要求から生まれたもので威嚇効果は二次的なものだったのかなと思ったのですが、鳶頬を着用されたとき呼吸の便はどうでしょうか。サイトを拝見している限り問題なさそうに見えるのですが。お答え頂ければ幸いです。
Re:鳶鼻 2010/02/23/15:57:33 No.61  
ほにゃヂ  
レス遅くなりました。すみません。

鼻をつけることで息苦しさを感じたことはないです。普通の鼻でも穴は大きく開口しているので。
それよりも面具をつけることによって視界が狭くなったり、首の可動域が狭くなったりする方が問題です。
須賀がつっかえて俯けません。
なので上帯など腰周りの紐類を結び直したり、地下足袋の脱ぎ着に不便です。
発熱量の大きい顎から首にかけてを覆ってしまうので熱がこもってとても暑いです。夏場は着ける、着けないで体力の消耗が大きく違ってきます。
また耳付きだと音が聞こえにくいです。ただでさえシコロに邪魔されて背後の音が聞き取りにくいのに耳があると前方からの音まで聞こえにくくなります。
面具については守備力と機動性のバランスに不満があります。今後ベストバランスを追究していきたいところです。
Re:鳶鼻 2010/02/24/22:56:03 No.62  
雪谷宗隆  E-Mail 
 お返事有り難うございます。
 目の下頬はよほどのハズレに当らない限り呼吸に関しては問題無しですか。という事は鳶頬はやっぱり視覚上の威嚇を狙ったと見るべきですね。息苦しいと述べておられた井伊氏はどんなものを付けておられたのでしょうか。まさか本歌で相対的に鼻の穴が小さかっただけとか?
 面具の不利な点として視界の制限はわかりやすいのですが、首の稼働が制限されるというのは見てるだけの人間にはイメージしずらいですね。須賀は縅糸の伸縮である程度柔軟性を持っていそうな印象でしたので。
 動きやすさを優先するなら須賀なし(もしくは切り詰め)面具+喉輪もしくは詰襟の満智羅といった組み合わせになるのでしょうか。
Re:鳶鼻 2010/03/01/05:54:08 No.63  
ほにゃヂ  
普通の威し下げタイプの須賀だと肩上や高紐に引っかかって首を振れないことがあります。また首を振ると須賀も横を向く訳ですから胸元がガラ開きになります。
なのでおっしゃるように喉輪OR曲輪+半頬(ショート)ってのがいいのかも知れません。比較的引っ掛かりにくい鎖須賀がおススメ?
満智羅もいい選択だと思いますが、首から脇まで隙間なく覆ってしまうので夏は地獄です。
Re:鳶鼻 2010/03/02/01:35:57 No.64  
雪谷宗隆  E-Mail 
お返事有り難うございます。
規制の面具だと放熱が妨げられるのも以外ですね。自分で言っておいてなんですが、喉正面を覆うだけでもきついのなら首により密着するであろう満智羅、曲輪はさらに厳しいことになりそうですね。この二つの実戦時代の遺物が入門書レベルであまり取り上げられないのは放熱問題のせいであまり使用されなかったからでしょうか。
以前軍学者・兵頭二十八と戸山流剣術の師範の対談(本になっています)で、
日本の甲冑では頚、脇、手首、腿の裏などの急所が無防備だったり、西洋甲冑の流用が冑と胴のみなのは気候の差(=放熱問題)の影響だろうという発言(記述)があったのを思い出しました。
全身を覆う西洋の板金甲冑(板金の下には緩衝用の詰め物服)は日本よりはるかに北のヨーロッパだから着られるのでしょうね。ときたひろし様の指摘されるように地形も大きな要因だとは思いますが。
南蛮 2010/03/03/03:56:22 No.65  
ほにゃヂ  
動脈が表皮付近を通っている首、脇の下、太股の内側などを覆ってしまうと熱の放散に不利になりますが、動脈は守らないといけない。
昔の人に動脈うんぬんの知識は無いでしょうが、経験から急所だということは知っていたはず。装備をどうするかいろいろと試行錯誤はしていたと思います。実際のところを見てみたいもんです。

日本で南蛮系をフル装備しなかったのは馬の問題もあったんじゃないでしょうか。

最近忙しくって他所を見るどころか自分のブログ更新もおろそかになっています。
ときたさんのところでどんなお話があったんでしょうか?
Re:鳶鼻 2010/03/04/00:43:34 No.66  
雪谷宗隆  E-Mail 
お返事とブログでの南蛮甲冑記事有り難うございます。
ご指摘のように、日本で南蛮甲冑のフルコピーが普及しなかった理由に馬の問題はあったかもしれませんね。確か宣教師が日本の一番いい馬でもわが国では薪運び使える程度、とかかいていたのを思い出しました。
ただ、プレートメイルが27キログラムでしたら代え馬を用意すれば何とかなる重量じゃないでしょうか?大鎧でも25キロぐらい(フル装備で30キロ?)は合ったはず。
ときた様のブログですが主な内容をかいつまんで記すと
1・騎士は身代金と引き換えに捕虜になって生き延びる事が可能なので仮に動きにくくなってもとにかく傷を負わないようにする事が生き残る事に直結するが、武士は転んだら側首を取られてしまうので、動きやすさ最優先

2日本はヨーロッパに比べて地形が複雑な地域が多いので、必然的に坂の上り下りが多くなるので装備を軽くしたいという要求が強かったのではないだろうか?
といった内容でした。
ときた様がブログでご自身が出演されたTV番組のテーマ「騎士対武士(実はお笑いだった)」を扱ったときのことです。この番組もしかしたら以前ほにゃヂ様がブログで憤慨されていた番組なのでしょうか?
お馬さん 2010/03/06/08:49:09 No.67  
ほにゃヂ  
騎士は槍を構えて馬の突進力で敵陣を突けるでしょうけど、日本馬にはそんな突破力は無いですから、乱戦に巻き込まれてアウトになりそうです。
ナショジオの番組では軽装の英軍と重装の仏軍が戦って仏軍の惨敗だったという「アジャンクールの戦い」を例に挙げて説明していました。
あちらでも馬の突破力を活かせない状況だと重装が不利なようです。

1.は意外ですね。騎士はもっと誇り高いものかと思っていました。ダラダラと100年も小競合いをしていたのはそういうこともあったからなんでしょうか。

2.についてはなるほどって感じです。起伏の激しい国土に合わせて日本人は短足になったという珍説を聞いたことがあります。

>「騎士対武士」
1ケ月も振り回された揚句、出演は無しになったんですけど、OAを見て正直ホッとしましたよ。
騎士と武士、どちらの格好良さも表現されず、河原でお笑い運動会&チャンバラ大会。話が全然違いました。
武者隊の皆が出ていたら仲介役の私は切腹ものでした。

完成 2009/03/20/14:17:58 No.24  
hinenobati  
ほにゃヂ殿、ご無沙汰しております。
やっと完成しました。
着用してみましたが重いですね、30分が限界といったところでしょうか。
次は、もっと軽量なものを作ります。
Re:完成 2009/03/20/22:46:08 No.25  
ほにゃぢ  
おお!本歌と見まごうばかりの出来栄え。
本歌と違うところといえば、臑当の長さくらいですか。
もっと細部まで見たいです。
Re:完成 2009/03/21/01:54:59 No.26  
雪谷宗隆  E-Mail 
こんばんは。
あまりのすごさにただただ感動しております。
とりあえず完成おめでとうございます!着用されておられるところを見てみたのですが
Re:完成 2009/03/21/18:40:14 No.27  
hinenobati  
ほにゃぢ殿、
お褒めいただき恐縮です。
細部まで見られるとアラが見えて恥ずかしいですが、
ご希望の部分があれば画像アップいたします。

雪谷宗隆様、
お褒めいただき恐縮です。
着用した姿をお見せしたいのですが、もうしばらくお待ちください。
じゃあ 2009/03/22/23:06:24 No.29  
ほにゃぢ  
まずは、ここが見たいです。
そして 2009/03/22/23:06:58 No.30  
ほにゃぢ  
ここ
あと 2009/03/22/23:09:47 No.31  
ほにゃぢ  
この辺も

他にも苦労した部分とか自慢したい部分とか見せて欲しいです。
Re:完成 2009/03/24/14:36:38 No.32  
hinenobati  
やはり、ここですか。
Re:完成 2009/03/24/14:46:23 No.33  
hinenobati  
あまり見せたくないところ。
Re:完成 2009/03/24/14:49:11 No.34  
hinenobati  
三重構造で最も頑丈な部分。
Re:完成 2009/03/24/15:33:38 No.35  
hinenobati  
苦労した部分
シコロ→千を超える穴の位置
籠手→リングの製作と編み上げ
Re:完成 2009/03/24/15:36:01 No.36  
hinenobati  
おまけ
質問ターイム 2009/03/24/23:48:26 No.37  
ほにゃぢ  
籠手の篠は蝶番つなぎなんですね。(半頬の須賀も)蝶番もいちいち自作ですか?

手甲の打ち出し素晴らしいですが、左右対称はどうやって実現しました?

肘金は円、周りの鎖は格子、それらをきれいにつなぐのが大変だったと思います。わたしはメンドくさいのでこの方式はやめようかと思っています。

肩上は3重だとかなり頑丈そうですね。断面図はこんな感じですか?

高紐は縁革やシコロの覆輪と同じ革の丸絎ですか?

鎖は定法通りの針金グルグルからの切出しですか?

シコロは毛引きだと位置合わせが大変ですよね。どこで2回通しをするかバランスを見て決めなきゃいけないし。
聞いてばかりじゃなんなので 2009/03/24/23:54:07 No.38  
ほにゃぢ  
メーカー品の肩上はこんな感じになっています。
他の部分が1mm厚の鉄板で、この補強材は2mm厚です。座布団敷くから肩への当りは感じないです。
Re:完成 2009/03/26/14:45:19 No.39  
hinenobati  
蝶番→すべて自作です。要領がわかれば簡単です。
手甲→左右それぞれ石膏型をつくり、型に合うように叩き出しました。
肩上→だいたい断面図通りです。
   覆輪はせず、強度を得るため捻り返し、金箔を貼っています。
高紐→革をロール巻きにしています。組紐とは違い、全く伸びません。
   シコロの覆輪と同じ革です。
鎖→定法通です。材質は1ミリのピアノ線を使用。
  加工は大変ですが強度は抜群。
Re:完成 2009/03/27/18:48:32 No.40  
hinenobati  
おっと、忘れていました。
鎖と金物との結合部の画像です。
なるほど 2009/03/28/00:08:57 No.41  
ほにゃヂ  
蝶番:たくさん作られてますから慣れるでしょうけど初期と後期で出来に違いがでそうですね。
手甲:やはり型を使いましたか。
覆輪:金箔とは…損耗しやすい部分にお金をかけましたね。

ところでもうひとつ質問。
籠手は射形?それとも普通の?
Re:完成 2009/03/29/14:07:18 No.42  
hinenobati  
超マニアックな質問ですね、
籠手は射形ではなくて、普通の毘沙門籠手です。
射形籠手は作りにくく、肘を曲げているときはいいですが、伸ばしているときは窮屈そうです。
どちらがいいかは、好みの問題ですね。

籠手作りは作業が細かくて時間が掛かり、途中でめげそうになります。
最後は、情熱で乗り切るしかありませんね。
Re:完成 2009/04/01/19:06:44 No.44  
ほにゃヂ  
確かに射形だと無駄に工程多くなりますね。
家地の三枚重ねだけでも面倒なのに肘部分でツギハギまでしなきゃいけなくなるし。
Re:完成 2010/01/08/00:19:00 No.56  
雪谷宗隆  E-Mail 
お久しぶりです。
遅ればせながら質問を
鋲はどういったものでしょうか?
1材質は鉄ですか
2寸法(鋲頭径、軸径、全長)は何ミリですか
3市販品ですか
4鋲頭を潰す場合板にあけた穴の断面はすり鉢になっていると思いますが短径、長径はそれぞれ何ミリでしょうか
5シコロを止める割り足鋲は市販品ですか?お手製の場合鋲頭と割り足の接合は溶接ででしょうか?それとも頭足合わせて一つの固まりからの削りだしでしょうか?
鋲について 2010/01/25/21:43:54 No.57  
ほにゃヂ   HOME
わっしなりのやり方↑を書いてみました。
かなり自由度がありますよ。

鉢付鋲はタイコ鋲や菊鋲の芯をカットして市販の足割鋲とハンダ付けするくらいのもので十分です。
鉢付鋲は飾りみたいなもので実際のシコロ固定は紐だけでもいけるくらいですから。
Re:完成 2010/01/26/11:16:46 No.58  
雪谷宗隆  E-Mail 
ほにゃぢ様お返事有り難うございました。
ネジを転用されるとは。私の脳みそはだいぶ硬くなっているみたいです。
Re:完成 2010/01/27/00:09:56 No.59  
ほにゃヂ  
実は仮留めで使っていたネジを間違って叩いてしまって使えることに気付きました。
わっしも固定観念にとらわれていました。

マンチラ 2009/09/17/15:08:20 No.49  
hinenobati  
お久しぶりです。
ブログが亀甲鉄ということで、
タイミング良くマンチラと刀の拵えが出来ましたので投稿 します。
亀甲鉄の数は約700あります。
亀甲鉄のマンチラは、もう二度と作りたくないです。
Re:マンチラ 2009/09/17/15:09:44 No.50  
hinenobati  
おまけ。
Re:マンチラ 2009/09/17/18:13:59 No.51  
ほにゃヂ  
満智羅は作るも地獄、着るも地獄のアイテムですね。
汗っかきの私には全く無用の長物でした。オマケに小具足姿じゃないと目立たないし。
全身ぐるりの作りだと亀甲鉄の帳尻合わせが各所で行われているんじゃありませんか?どうやってるのか知りたいところ。

拵えは金具も鍔も手作り?
千段巻、蛭巻は実際、何を巻き込んで作ってありますか?
Re:マンチラ 2009/09/17/20:39:39 No.52  
hinenobati  
胴に襟がなく、マンチラに予め籠手を装着しておけば、着るのが楽なので作ってみました。
マンチラは襟を除いて三分割で出来ていて、結合部は六角形になっていません。
そこで帳尻を合わせていることになります。

拵えの金具は、鯉口は鞘割れを防ぐために、ハバキは刀にあわせて作る必要があるため銅で自作しました。
それ以外は、買ったものです。
黒鞘は、厚紙を螺旋状ではなく、それぞれ独立した状態で鞘に巻いています。
赤鞘は、密な部分は黒鞘と同じく厚紙を巻いています。その他は溝を掘り込んであります
Re:マンチラ 2009/09/18/18:29:46 No.53  
ほにゃヂ  
左右の前身ごろと後ろ身ごろの3分割ということですか。

鞘は千段巻じゃなければなんと呼べばいいんでしょう。
幅広の部分は印籠刻みですかね。
Re:マンチラ 2009/09/18/19:41:05 No.54  
hinenobati  
3分割は、その通りです。

黒鞘は千段巻か刻塗鞘、赤鞘は印籠刻鞘だと思います。

越中 2008/07/18/21:21:07 No.4  
hinenobati  
越中の完成です。
眉庇に思いのほか苦戦し、時間が掛かりました。
越中は、好みではなかったのですが、好みは変わるものですね。
実践的なところが好みです。
Re:越中 2008/07/19/04:48:59 No.5  
ほにゃぢ  
3Dデータのようにきれいですね。

わっしも兜だけは越中流は嫌いな方です。大ぶりなのが嫌で。
他はシンプルで実戦的な感じで好きなんですけど。
Re:越中 2008/08/15/15:25:38 No.6  
雪谷  E-Mail 
hinenobati様お久しぶりです。未だ妄想段階から抜け出せていません。
なめらかな表面がきれい。まるで精密な金型でプレスしたみたい。とても金槌で鍛造したとは思えません。
Re:越中 2008/08/19/13:41:40 No.7  
hinenobati  
雪谷様、お久しぶりです。飽きもせず甲作をやっております。
近いうちに一領完成します、次は何を作ろうかと思案中です。

Re:越中 2008/08/19/13:44:38 No.8  
hinenobati  

ほにゃぢ殿、半頬が完成しました。
越中頬を意識しつつ、動きやすさを追及しました。
面頬の方が良かったかなと、少し後悔しています。

Re:越中 2008/08/20/23:48:31 No.9  
ほにゃぢ  
喉のところを鎖つなぎにしたのは良いアイディアですね。
首の動きを阻害しないから疲れにくいでしょう。


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