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Re:杏葉の三様の表現

橘茂貴 Eメール 2006/08/20(Sun)-23:09 (No.497)

>意匠全般において外側に反ったりはねたりしているものはなんとなく大陸的な印象がありました。
逆に内側に曲がっているものは日本的な印象。

同感です!!

ところで、仏教美術にある彫刻などで、インド系の神様由来の毘沙門天が着用している甲冑にも“杏葉”らしき表現がなされていますね。この辺も初期胴丸の杏葉の原型でしょうか。

Re:杏葉の三様の表現

ほにゃぢ Eメール URL 2006/08/20(Sun)-11:13 (No.496)

みなさんこんにちは、盛り上がってるところに横からちょっと失礼して。
蛆虫さまはじめまして、今後ともよろしくお願いします。

杏葉とは関係ないことですが橘さまの書き込みで思ったこと。

意匠全般において外側に反ったりはねたりしているものはなんとなく大陸的な印象がありました。
逆に内側に曲がっているものは日本的な印象。
(あくまで個人的な印象ですが)
意匠を丸の中に収める紋の存在、それゆえにいろんなものの形が丸の中に納まり易い形に進化していくのかもなぁ、と一人納得してしまいました。

Re:面頬

hinenobati 2006/08/19(Sat)-18:29 (No.495)

私が使っているものは、おこちゃまの工作用石膏のせいか、顔に乗せてると暖かくて心地よい感じでしたね。使い捨てカイロ程度です。
硬化を始めるのは早いですよ。コップ半分の量を作っていくのが作業するにはちょうど良いみたいでした。
硬化時間は約30分ほどで型から外せます。完全硬化させるには一週間ほど放置したほうがよさそうです。
半乾きの状態が加工しやすいです。石膏は入手しやすく安いので何かと助かります。

橘茂貴様へ
漆の焼付けの疑問、私も同感です。
詳しいことは解りませんので、間違っていたらごめんなさい。
刃物類は高温で焼きを入れた後、低温で焼きもどしをしていたような気がします。、
鉢が焼入れをした和鋼なら、焼きに多少なり影響するかもしれませんね。
鉢が和鉄で出来ているなら、焼は入っていないでしょうから影響はないのでは。
和鉄は錬鉄だから焼入れが出来ないと書いてあったように思います。
ちなみに私の使っている鉄板も焼入れはできないですね。

雪谷実次様へ
0.8mmの鉄板程度なら、これくらいの道具は要らないように思います。
木台と鉄アレーで兜工作はできると思いますよ。
0.8oの鉄板で挑戦してみては…。

Re:面頬

橘茂貴(椎野剛七) Eメール 2006/08/19(Sat)-14:52 (No.494)

 石膏!―鉄道模型のシーナリー、ストラクチュアー部門(レイアウト用品と言ってますが、一般にはジオラマでしょうか)を覗くと、もっと手ごろなものがあるかもしれません。
 それにしても凄い工具ですね。これに旋盤とフライス盤が加われば、鉄道模型車両工作には鬼に金棒です・・って甲冑工作板でしたね。失礼!

Re:杏葉の三様の表現

橘茂貴 Eメール 2006/08/19(Sat)-08:50 (No.493)

蛆虫様、よく解りました。
 デザイン的なものの解釈は当の本人(製作者)以外には出来ないのかも知れませんね。難しいものです。十円玉を折り曲げるように、怪力の指で曲げちゃったのかも知れませんね。

 ところで“杏葉”には馬具装飾品、甲冑付属品、紋の3種がありますね。発生も列挙した順だと思うのですが、古墳から発掘される馬具用の杏葉が甲冑用のものに転用され、本来装飾だったものが肩の防御と言う実用面にも注目され、胴丸の地位向上にともない、再び装飾になったと言う感じですね。
 “下部の尖ったところ”(曲がり)は、色々と写真を見ましたが馬具用の杏葉では、まっすぐに下りているものが殆どのようです。これを前(後)に曲げたのは製作者の遊び心でしょうか。
 紋の場合は二つセットで丸の中に収めるという形が多いので、自然とあのような形になるのでしょうね。

―杏葉の説明です―
時 代 : 6世紀後半
出土地 : 高崎市観音山古墳
寸 法 : 幅13.5cm
杏葉は、馬の鞍(くら)を固定するための胸繋(むながい)あるいは尻繋からつり下げられる装飾用の馬具である。日常的な乗馬には必要なく、儀式の場に臨む際に装着されるものである
 

Re:面頬

ほにゃぢ Eメール URL 2006/08/19(Sat)-01:10 (No.492)

石膏ですか。驚きです。
硬化時の熱も相当なものだし、硬化時間も結構かかりますよね。

歯科用のシリコンなら硬化時間が短くて便利なんですが
値段的には 石膏>>シリコン ですね。

Re:面頬

雪谷実次 Eメール 2006/08/18(Fri)-22:43 (No.491)

 画像アップ感謝。本格的な鍛金にはこれくらいの道具が要りますか、、。ますます晒しFRPに傾くなあ、、、。
 鼻にストロー突っ込んでってすごい根性ですね。見習わなければ!
 怪我にお気をつけて。

Re:杏葉の三様の表現

蝟虫 2006/08/18(Fri)-22:21 (No.490)

橘茂貴様
他の掲示板の方では以前から拝見して居りました。九尾
の板の膨らみは以前から知っておりました。それと御免
なさい、「甲冑100選」144項の上段、右から6行目から
・には曲がりとは書いてなく反りと書いてありました。
上部の冠板では無いです
>>どのような形に鉄板を断っているのかだと思うので
すが・・・これは[4]の文頭にも有りますように「恰も
」と表現していますので、断って作ているであろう物
を予め承知したうえでの投稿になりますが語句の受け
止め方も微妙に違いますので誤解を与えてしまったかも
しれません。その単純に断って作ったであろう物を、ま
るで怪力の指で杏葉の下部の尖ったような所を曲げたよ
うに見せていると感じましたもので今回投稿しました。
>>どのような意味を持っているのだろうか・・・ここを
自分は力を示す物的表現と感じました。

Re:面頬

橘茂貴 Eメール 2006/08/18(Fri)-20:08 (No.489)

hinenobati様
 デスマスクのとり方と一緒ですね!って縁起でもない、と怒らないでください。この頃のデスマスクはもう少し進化しているようですが・・
 石膏と言えば「吉野石膏」が有名でしたが、発熱して熱くなりませんでしたか?硬化の時間はどれぐらいかかりましたか?参考までにお教え下さい。
 漆の焼付けは「何度」と言う目安はあるようですが、結局は経験と勘によるようです。東京の甲冑師小野田さんが(結構高齢だと思いますが)甲冑製作を始めたようです。袖の冠板、鳩尾の板、栴檀の板の形状からは大山ずみ神社の有名な胴丸鎧のようですが、推定復元の星兜鉢には焼き漆をほどこしてあるようです。
 ただ、漆の焼付けには疑問が一つあります。鉄の鉢が焼きなまされてしまうのではないのか?と思うのですが。百数十度程度では大丈夫なのでしょうかね?

Re:面頬

hinenobati 2006/08/18(Fri)-18:57 (No.488)

ほにゃぢ殿へ
精度を求めるなら、やはり原型があったほうが作りやすいように思います。
それと頭の中のイメージと出来上がりとのギャップが少ないですね。
私は、技術の未熟さを原型でカバーしてます。
シコロや威し下げにも原型を作るくらいですから…。

顔の型取りは鼻にストローをつっこんで、ラップをあてた顔に石膏を盛ってもらいました。
固またら取り外し、石膏で修正をして完成です。