ほにゃじ様
すっかりと見抜いておられますね。収納の手順記録してあります。お言葉に甘えて披露させていただきます。
その1
分解収納前 胴、大袖一双、喉輪、脛当て、兜
その2
大袖を和紙に包み鎧櫃の底にならべる。
私の友人は、適度な湿度があるので新聞紙に包むと言
っておりましたが、威し糸にインクがつきそうで・・
なお虫対策の樟脳は金具類が錆びたり、変色するの
で避けた方が良いそうです。乾燥剤もあまりよくない
そうで、ベストコンディションを保つのは難しいです
ね。
その3
喉輪を和紙に包み、その上におく。
大袖や喉輪の重なりに段差がある時には新聞紙などを折
りたたんで、隙間に詰め、段差をなくす。この上に胴が
のっかるからです。胴の重みで袖に癖がついてしまいま
す。
その4
胴をのせる。
この胴丸は本歌にくらべて、足掻きが少ないですがそ
れなりに縮んでいます。
この時、草摺り各間を重ねた上で紙縒りで縛っておく
と、櫃の中で暴れず傷がつかない。胴全体を薄手のネ
ルの毛布で包んでおく。今回は短期の収納であったの
でプチプチ(エアーパッキン?)で包みました。
失礼!写真はその4の直前でした。
あらためて、その4の写真です。
その5
胴の中に脛当て、篭手を収納する。
その6―a
肩上をとじる。
その6―b
さて、次は兜の収納です。
まず鍬形をはずして、和紙に包んでおきます。
その7
兜をプチプチに包んで、胴と鎧櫃の隙間に、シコロをた
たみながら、写真のように入れます。
本歌の胴ですともっと縮んでいますので、兜を逆さに
して胴に乗っけると言う手もあります。逆に足掻きの
無い立胴の当世具足などはこの方法です。
その8―a
カバーをかけます。
その8―b
蓋とすれないように、さらに和紙でカバーをします。
その9
蓋をして収納完了。
勿論この方法が唯一でないのは、申すまでもありませ
ん。それぞれの甲冑の特性を考慮してください。
隙間には新聞紙や和紙、プチプチなどを詰めて、櫃の
中で暴れないようにします。
無理な押し込みは避けてください。癖がつき、ゆがん
でしまいます。
長々と掲示板をお借りしました。大変失礼しました。
因みに
この胴丸の場合、胴裏の皮包みが発手の札から立挙まで一枚で包んだ略式ですが、少しは足掻くのでこれぐらい縮みます。
室町期の本歌の胴丸の場合、胴裏の皮包みが各段毎
に施されているものが多いので足掻きがもっとあり、こ
れよりも縮むはずです。
詳細な画像ありがとうございました。
資料として保存しました。
兜さえなければコンパクトに収納できますね。
ほにゃじ様
知恵の輪のような収納方法を考えなくてはいけないのは、小さな鎧櫃に入れなくてはならない立胴の当世具足の方では無いでしょうか?
今度は、ほにゃじ様による当世具足の収納方法を是非御披露願いたく思います。
失礼しました!!
ほにゃぢ様、「ぢ」と打っているつもりで、毎度「じ」になっておりました。
実は私は“おお「ぢ」主”です(カミングアウト)が、最近おさまっていたもので、ついつい気を許していました。今後気をつけます!
当世具足の場合
異形の兜とかでない限り収納は楽にできます。
普通の鎧櫃(400x400x600mmくらい)だと胴の分割は不要です。
以前ここにもアップしたキャリングケース(400x250x600mm)だと、胴を前後に割って重ねて収納します。
この方法で櫃に入れたら上手くすると2領収納できるかもしれません。
そうですね。
異形の兜の場合、別に兜櫃でも用意したんでしょうか?
近世の鎧(大名モノ?)なんか二つ櫃があったりしますね。
因みに私の胴丸の櫃の内寸は、高480、幅610、奥485でしたが、本歌の櫃に準拠しているかどうかは定かではありません。
容積は大差ないんですね。
間口が広い分、収納作業がやり易そう。
ついでなので「ほにゃぢ」の由来を
・27歳の新入社員
・エロ親父キャラ
・工作場での鬼軍曹
などから職場では「オヤジ」と呼ばれていました。
表記は国語審議会に逆らって「おやぢ」と。
「おや」が「ほにゃ」に変化したのは、より親しみを持って呼ばれるように。
ですから「じ」でも間違いではないんです。
ちなみに私はおなかが弱いのでキレ…(ry
橘茂貴様
>なお虫対策の樟脳は金具類が錆びたり、変色
>するので避けた方が良いそうです。
虫対策に自然素材として、「赤トウガラシ」の利用を伺った事があります。
米びつに入れておくと、お米に虫が湧きませんので、利用価値が有るのでは・・・と思います。
因みに私はイボ・・・。知られざる共通点有りでね・・・あっ、全国区になってしまった^^。